2012年3月22日木曜日

TIN PAN ALLEY

といっても毛皮のマリーズのほうです。

最近の邦楽を全く追っていなかったために聞き逃していた『TIN PAN ALLEY』。
友人からオススメされたので聴いてみたら素晴らしい内容でした。

ただ純粋に彼らのやりたい、そして自分でも聴きたいことをギュッと詰め込んだであろうアルバム。曲によって歌、ギター、ストリングスなどメロディを奏でる楽器がそれぞれ際立ったクリアな音作りで、そのどれも哀愁的で感動的ですらあります。

全体的に60・70年代サウンドです。
彼らの過去作品と比べ、歪んだ荒々しい音と下衆な歌詞が息を潜めているので、「セルアウト」と言われてもしょうがないでしょう。


でも、内容ももちろん、自分のやりたいことをやりたいタイミングで、という彼らのアティテュードは大好き。

特に『星の王子さま(バイオリンのための)』で挿入される、
バイオリンによる『カノン』のメロディが胸を打ってしかたがない。

カノンのメロディは、なぜか必ず感傷的な自分を掘り起こす。


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